日本の医療産業の課題
日本のアンチエイジング医療は国際的に非常に高いレベルにあります。
アンチエイジング医療には、加齢と共に発症率が上がる『がん』『心臓病』『脳卒中』『認知症』などの病気の発現を超早期に察知しこれを初期の段階でリスクを殲滅するエイジングリスクケアと、見た目や、体力、認知力を実年齢よりも若く保つエイジングデザインケアがあります。
エイジングリスクケアは、予防医療として5年後から10年後に罹患し得る重大な疾患に対して、そのリスクの種類と可能性を評価し、必要な対策を行うことが可能であるレベルに既に到達しています。
エイジングデザインケアは、美容医療として見た目の年齢などを実年齢より若く保つことに関して、実用化されている技術が無数にあります。
日本の医療制度は、病名の確定が受診の前提となる保険医療制度を中心に発展してきたため、現状ではアンチエイジング医療などの先進医療の技術を正しく提供する医療機関は少なく、私たちの生活に身近に感じられるまで浸透していません。
一方アジア諸国などからの海外からの(インバウンド)富裕層が日本の医療機関で高いレベルの予防医療を受診するメディカルツーリズムが盛んになっており、こうしたインバウンド医療のニーズはまだまだ伸び続けます。
世界が期待する、日本の医療は、先進的で安全かつ高品質であることはもちろん、接客サービスや治療空間も先進的なものが求められます。
私たちは日本の医療機関では、これらの期待に応えることは難しく、期待に応えられる医療機関はまだまだ不足している状況だと考えています。